勉強ができる子は、目には見えないところで、他の子とは少し勉強のやり方というか取組み方が違っています。
成績を上げる為に、みんな塾にも通い、いっぱい勉強します。
でも、成績の伸びは勉強に費やした時間に、子供個別では比例していても、他人(勉強のできる子)と比較すると、決してその伸び方は一致しません。
勉強時間数は同じでも、できる子は、他の子(普通の子)と比べても、さっと問題を解いて片付けてしまい、もっと他の難題にも取り掛かります。
でもその能力って、本人的には小さい頃から別に取り立てて努力せずとも、培われてきた能力だったりします。
例えば、小学校で宿題を出されたとします。
もちろん宿題なんてイヤなもんです。ですから普通は、ダラダラ取り組み、理解や正誤に関わらず、まあテキトーに済ませ、後回しにもなり、時には忘れて、提出できればそれで良しって感じです(極端かな?)。
でも、できる子は、イヤイヤながらも(ここは同じ)、遊びたいからこそ、さっさと済ませようとします。なんなら、学校で宿題を済ませてしまって終わらせて、帰宅後はゲーム三昧。決して他の勉強をするためではないですよ。
同じ宿題をしているわけですから、そんなに大した違いはないよう見えますよね。でも大違いなのです。
できる子は、さっさと済ませるにして、テキトーではありません。むろんそこに集中力を発揮します。
それも誰にそうしろと言われたわけでもなく、理解すること・身につけること・覚えることに集中しているのです。
実はこの集中力、一般にいう頑張りとは違います。なぜなら、頑張りって普通、努力のことを言いますよね。ガンバって努力しなさいみたいに。
そういった意味では、できる子は、別に意識的努力しているわけでもなく、与えられた課題に集中しているだけです。
では、この集中力の中身って何なんでしょうか?。
いますよね?!クラスに。そんに一生懸命塾に行かずとも、成績がクラスでトップな子って。
その子たちは、やらないといけないこと・やるべきことをしっかり分かっています。それも先々にテストがあることも見越して。
だからこそイヤイヤながらも、宿題を避けようとはせず、むしろ真正面から全力で取り組み、さっさと片付けようとするのです。
これこそが集中力の中身です。集中力とは宿題をしている時に発揮しているわけではなく、その事前の『わきまえる力』であり、『覚悟』のことです。
時に、先生含め大人は、「もっと集中しなさい」とか言いますが、「何に集中しなさい」とか具体的には言いません。その多くは、おしゃべりする子供に叱る言葉ですよね。
つまるところ、子供によく言い聞かせる中身のない集中なんて、いくらやっても成績なんて伸びっこないわけです。
成績うんぬんは、宿題(勉強)に取り組む前から、全ては始まり、もう決まっているのですから。
成績を大きく左右するものとは極論、事前の『わきまえ』『覚悟』、言い換えれば『勉強に対する心がけ・心構え』と言えます。
でもそれほど大切なことだとしても、困ったことに宿題をするとか目に見えるものではないので、なかなか教育・しつけ・指導という形で、子どもに授けてやれていないのが概ねの現状ではないでしょうか。
教える側がしっかり集中力の本質『勉強に対する心がけ・心構え』を理解していれば、ホントは普通の子にもっともっとうまく声をかけてやることができると思う今日この頃です。
2020年02月01日 18:57