和歌山市の個別指導|3人の落ちる不安[前編] #塾
受験に失敗するかもしれない、志望校に合格できない心配。受験生のこんな悩みが増してくる時期がやってきました。ここで、同じような不安をかかえる仲良し三人組の受験生についてお話しします。
Aさんは堅実派、学校でも成績TOPクラス。志望も偏差値上位の進学校。塾が終われば、さっと帰って行きます。帰宅してからも、少しでも勉強するつもりでしょう。
でも、Bさん・Cさんは、いつもお互い塾が終わるのを待って、駐輪場で少し女子トークしてから帰宅します。それを見つけては、いつも注意するわけです。「早く帰りなさい。ライバルはこの間にでも勉強しているよ」。
Bさんも成績上位、定期テストで90点取っていながらも、「私は勉強していないから、どうしよう」なんて言いつつ、マイペース。いつもこんな成績ですから、勉強していないわけがありません。少しでもわからないところがあると、[私は勉強ができていない]という考えの持ち主で、おっとり屋さんながらも、自然と学習意識の高いコです。
もうひとりCさんは、成績は悪くもなく良くもなく普通。この子が一番、「不安だあ。心配だあ」と言っています。そこで私は言うわけです、「じゃあ、駐輪場トークしている時間があれば、早く帰って、勉強しなさい」。でもCさんは、Bさんの「私、勉強していない」という言葉を鵜呑みし、少し安心しているわけです。
さあ、わかりますか?、私の言いたいこと。本当に受験に不安だと感じているならば、自ら勉強するもんです。Aさんは、あまり口に出して不安を訴えませんが、勉強せずにはいられない。Bさんは、[勉強できるとはテストで100点を取るもの、90点ならば足りない10点分は勉強できていないから]だと解釈しているわけですから、実際には勉強しています。他のコとの意識の差から「私、あんまり勉強していない」なんて言葉が出るわけですね。
そこでCさん、一番「不安だあ、どうしよう」といいながらも、勉強量では3人の中で一番足りていません。だから、言葉とはウラハラに、日頃の勉強の息抜きなのか駐輪場トークに花咲くわけです。
Cさんがいう不安って、ほかの二人と比べ、どこにあるのでしょう。私から見れば、[次のテストから頑張る]っていう言葉と同じように聞こえます。ただやらない理由、それっぽい言い訳を並べて、自分で自分を誤魔化しているだけですよね。Cさんにそれを気付かせてあげないと。
【次回後編に続く】