和歌山市の個別指導|我が塾【ひとコマ】あるある④
昨夜、塾生(中学生の男の子)をまた泣かしちゃいました。叱ったりしたわけではありません。‘くやし泣き’です。
私の塾では毎回のように授業の最初に小テストします。内容は前回習ったことの復習です。個人の学力よって難易度の感じ方は違ってきますが、既習内容を予告してのテストで、合格点も70点以上ですから、普通に自宅で復習しておけば、まず合格できる内容です。
でも、それが子供によっては難しく、まだ不慣れな中学一年生にとっては特にです。彼らの共通点は、宿題はやらされるものだという意識があります。忘れても、ただそれだけのことという意識が。最初、この小テストは新たに宿題プリントを渡すわけでもなく、ただ自分で復習することを言い渡されるだけですから、戸惑っちゃうんです。なんせテスト範囲は少なくても、自分で進んで能動的に勉強をしなくちゃいけないわけですから。
話しは戻り、彼もまたそんな一人でした。宿題なんてただめんどくさいだけで、勉強は自分のためにするものだなんてさらさら考えていなかったのです。だから、入塾当初は、宿題を忘れ、テストで不合格であっても、なんとも思っちゃいません。そんな時いつも私は、あれやこれやと宿題や勉強の必要性を言って聞かせます。そうやって彼らに、少なくとも私が出す宿題はするものなのだと刷り込んでいくのです。怒ったり叱ったりではなく、ただ面と向かってしつこく言い聞かせるだけです。聞くのもめんどくさくなってきた頃に、意識改革は起こりますね。それが今の彼です。
小テストでひさしぶりに、不合格でした。もちろん復習もしてきていました。その上でも不合格です。間違い直しもとりあえず、まず自分でさせるのですが、そのとき人知れずうつむき加減に目に涙を浮かべていました。私はそれに気づかないフリをして、普通に彼に間違い解説してあげたわけですが、彼の成長ぶりに私もちょっともらい泣きしそうになりました。実際世の中できる子ばかりじゃありませんし、、彼もごく中位、普通の子ですが、きっとその努力は近い将来報われるはずだと確信しています。ガンバレ!。彼はいつもよりも少し元気に「さよなら」を言って家に帰っていきました。