【勉強がわからない】理由
『勉強がわからない』子に共通していることは、みんな【国語】が苦手だということです。何を書いているか、何を言っているか、分からないということが案外あります。それはなぜでしょう。
私たちは、物事をきちんと筋道立てて考える時、何が中心的な働きをしていると思いますか。それは「国語」であり、「言葉」です。勉強の内容は全て、「言葉」の仲立ちによって成り立っています。考えるということ自体、「言葉」による思考によって成り立っています。
だから、『勉強がわからない』イコール国語が苦手であって、「言葉」で考える道筋で、「言葉」に関するつまづきが色々とあるんですね。具体的には、漢字が読めない、言葉の意味がわからない、それでは内容など分かるわけがありません。大げさに言っているようにお思いでしょう。いやいや、算数(数学)の文章問題が苦手な子どもは、実際に問題文を声を出させて読ませると文字どおりに読めません。ただ読みだけが出来ません。試してみてください。ひどいのになると、漢字を飛ばして読んだりで、びっくりですよ。その事実をけっこう誰も気にかけていません。本人はもちろん、最も身近にいる親でさえも。
また、文章そのものが言っている内容をとらえることが出来ない場合もありますね。先ほどの「言葉のつまづき」を無くす努力とともに、文章が表現する内容を正しく理解し、自分のものにしていくことが大切です。日頃、テレビばかり見ている、ゲームばかりしている、ラインでの短文・絵文字のやりとりばかりでは、物事をゆっくり自分なりに考える場が欠落しているわけですから、その意味で「言葉」を使っていないと言えますし、これでは勉強ができないのも当然です。
理科だけが苦手などひとつの科目だけでなく、勉強全般に渡って苦手な子に、国語が大切だからと、読解のテクニックを教えてもなかなか身につかないのは、なんとなく分かっていただけますか。
では、では、勉強が苦手な子をすべきこと。【①言葉の学習】と【②読書】です。これは勉強のためだけならず、先々の人生で、自分の考えをいっそう深めたり、心を豊かにすることを学ぶこと他なりません。また本を読まないのは、人生の半分を損しているとも言ったりしますよね。