受験生必見!初めて受けた夏の全国模試!click
夏の全国模試の活かし方についてお話しです。
この夏休み、中学生では受験生を中心に、初めて志望を意識した全国模試にチャレンジし、またその結果に意に反し愕然〔がくぜん〕ときた人も多かったのではないでしょうか。でも実はこの夏の模試は、成績・志望校判定を知ることが一番の目的ではないのですよ。実力が試される全国模試を受ける心構え、それとこの時期の気構えについて、いくつかアドバイスを差し上げます。
学校の中間・期末定期テストと全国模試の違いを大きな違いは何か。それはズバリ、模試では100点はとれないということです。それを理解しておくことが最も大切です。日頃学校で受ける中間・期末定期テストは知識理解度を試すことを目的としていますが、模試は受験者の優劣をつけることを目的としているため、わざと100点が取れなくなっています。問題数も多く、難題も散りばめ、全問解くには時間が足りない仕組みになっています。それを意識しておかないと、勉強できる子ほど一問にこだわりすぎる結果、不本意な点数になってしまったりします。わかる問題から解くのは当たり前、問題を解く前にざっとテスト全体に目通し、易しい問題から順に片付けていくようにしましょう。また、100点を取らせないようになっているわけですから、難題に時間を費やしすぎないことが大切です。それよりも難題には時間に区切りをつける勇気を持ち、自分の実力でできる問題は絶対に全て間違わないように心構え、見直しを徹底重視してください。模試ではそういった時間配分〔勝負勘〕を磨くことと、見直し力をつけることがほんと大切になってきます。解き終わったから、もしくは一度見直しをしたら、あとは終了時間が来るまで寝ているなんて、もってのほかです。模試では、悪あがき力を身につけること。
教科別にいうと、数学で大問①では一題も間違っていけません。各大問の第1問も同じくです。全問正解パーフェクトをめざしましょう。プラスマイナスの間違いをただ凡ミスだと済ましているようでは要注意です。
英語は出題形式にもよりますが、知識を問う単語・慣用句・文法を先に解き、確実に点数につなげること。夏のこの時期、そういった勉強の仕上げ段階です。
国語は漢字の勉強を案外疎かにしがちです。概して漢字は国文法よりも出題数が多く、得点源となります。勉強の比重を間違っていませんか。漢字は今からしっかり勉強しておく必要があります。
社会・理科が苦手な人の多くは苦手意識が強く、テストうんぬんよりも先に、英数に比べ絶対勉強時間数が足りていないのが一番の課題です。少しづつでも好きな単元からでよいですから、今からでもとくにかく毎日欠かざす勉強続けることが肝心です。
さて、この夏全国模試を受けて意気消沈としているみなさんに、最高のアドバイスを差し上げます。今、不安・あせりを覚えているならば、模試は大成功だったと思ってください。おめでとう。目的は達成されました。夏休みも終了し、君たちにとっては、いよいよ受験勉強の本番の時です。今、心のうちにある焦燥感といったものをしっかりと受け止めて持続し、これからの勉強の原動力としてください。それが諸君に今できること、なすべきことなんです。