⑧賢(かしこ)くならずにはいられない 【マル秘 勉強法】
一般に記憶として永く≪覚えておく≫には、『知識』より『経験』が大切だとよく言われます。まさにそのとおりで、暗記するにおいても、知識としてではなく、できるだけ体験・経験として覚えるようにすれば、忘れにくくなると言えます。
こんなこと、ありませんか?。ある言葉を見ると思い出す記憶とか、ある音楽を聴くと想い出す思い出とかって。連想というか、色々なことが一体となった記憶ですね。音楽で言えば、単なるひとつ一つの音符も繋がれば、メロディとなり心に響き、記憶となって残ります。別々の些細な事柄も一つにまとまれば、豊かな意味ある特別な記憶と生まれ変わり、頭は無意識に重要な情報して残しておこうとするわけです。
ならば、勉強のような知識の習得でも、できるかぎり物事の内容を結びつけ、より豊かなストーリーある知識にしてやることで、その単なる知識も頭の中で経験・体験と並ぶ位置づけとなって、記憶に残りやすくなるはずです。
もう分かりますね。ズバリ「語呂〔ゴロ〕合わせ」の活用です。これが最も努力することなく効率的に暗記する方法です。ですから、語呂合わせを例えば年代暗記だけにしておくのは、ほんとに惜しいことです。
暗記の得意な子は、けっこう連想ゲーム的な自分だけの語呂合わせを自然と生み出し、頭が勝手にそれを記憶しています。ですから、皆さんも、オリジナルの語呂合わせを作って、暗記に役立ててください。
語呂合わせを作るコツは、言葉に意味を持たせ、連想させる内容し、できれば発声にリズムを持たせること。「鳴くよ(794年)うぐいす平安京」、一度聞くとずっとなんだか忘れませんよね。これほどうまい語呂合わせにする必要はありません。歴史だけでなく、あらゆる科目に応用可能です。さあ!みなさんも、不完全・不格好であっても、自分だけのストーリー性を持たせた語呂合わせを作ることにチャレンジしてみよう。このストーリー作りが、知らずに知らずに君たちの頭も鍛えてくれ、賢くしてくれます〔論理的思考法の習得にも寄与〕。