算数が苦手になる原因! [和歌山の個別指導イースクール]
計算はできていても、高学年になるに連れて、算数が苦手になってくる子どもは、たくさんいます。
それは、なぜでしょうか?
四則(加減乗除)の計算は、それは小数であっても、分数であっても、繰り返し演習することで自然と身についてくるのものです。
だから算数が苦手になってくるのは、それ以外にも隠れた(判断しずらい)原因があるのです。
小学校のテストレベルでいうと、せめて70点取っていないと、中学校にもなれば確実に数学で苦戦するでしょう。
小学算数50点くらいなら、半分はできているという感覚ではなく、ほぼほぼ中学数学ではが分からなくなってしまいます。
ですので、小学生ので70点以下はかなり要注意ですね。
さて、計算自体は、大工さんに例えるなら、家を建てるときの道具(のこぎり・金づち・カンナ・ミノ)に相当します。
のこぎりなら木を切り、金づちなら木をつなぎ、カンナなら木を削り、ミノなら木に穴をあける。
でも、それぞれの使い方をいくら知っていても、その用途(使い道)を知らなければ家を建てることはできません。
道具の用途、つまりどういった時に使用するのか目的をしっかり分かっていないと全く使いこなせず、家の柱すら立たられません。
目薬は腹痛には効かないのです。
実は算数でも同じことが言えます。
小学生低学年で、足し算・引き算・かけ算・割り算の計算(筆算)の仕方をすらすら機械的にできるようになるまで、繰り返し演習します。
でもどれだけの子供が、その用途までしっかりで意識しているでしょうか?
全く意識していない子は、『250円のケーキが3つでいくらになるか?』という問題で、式を『250+3』とするかもしれません。
これを聞いて大げさだと思うかもしれせんが、なら正しくは『250×3』で答えは『750』で、でも『750円』なく『750個』と書いてしまう子もいるのです。
円でなく、個と答えてしまった子は、かけ算の勉強だからかけ算をしてるだけであって、計算の結果何を求めようとしているのか、四則の使い道(用途)までしっかり理解できていないと言えます。
そこでお子様が四則の使い方をどこまで意識しているか、カンタンなチェック方法があります。
問題:『100円をふたりで分けると、いくらももらえますか?』
答えはもちろん50円ですが、理由も聞いてあげてください。
『50+50 だから』と理由なら、『答えが50なのだから、そうなる式を50を使わずに答えてごらん』と問い直してください。
すると予想以上に『100÷2』と答えられなかったりします。
そうなると、『3個で750円のケーキ、ひとつではいくらですか』と問われた場合、解く式が分からないから答えられません。
それでも、『750÷3』の筆算ならできるんですよ。
このように計算(四則)はできていても、用途(使用目的)をしっかり分かっていないと、厳密に言えば、それを使いこなそうとする意識がないと、小学3年生くらいからつまづき始めるわけです。
算数は、計算できるから賢いのではなく、計算を使って何かできるから価値があることをしり、それを追求させてあげないといけないのです。
実に、先に述べた算数が苦手になる隠れた原因がここにあって、しっかり見てやらないとどれだけ彼らが理解できているか判断しずらい面でもあります。
子供たちには日頃の学習の中で、ただ計算するというのでなく、常に『【分かる】(インプット)から【できる】、そして【使える】(アウトプット)ようになる段階』を自身に意識させてやる取組みが必要となってきます。
これについて算数の難易度の話しではありませんので、小学1年生であろうが6年生であろうが関係ありません。
算数に求めらえることは、計算能力にも増して、その使い道(考える力)です。
それが養われない限りは、算数(数学)は苦手になるばかりです。
2024年01月23日 12:14