『国語が苦手』なのには理由がある!
例えるならば、野球とはどういったスポーツなのかをよく知らずに、バッターボックスに立たされた状態です。
自分めがけて投げてくるボールがあれば、とりあえず手にしたバットで打とうとしますよね。
空振りかもしれないし、当たればヒットになるかもしません。
それがホームランであっても、たまたまであって、野球のすごさ、内容・中身は分かるわけではありません。
苦手な国語を克服するのも同じことで、まずは国語とは何なのかを知らないと、いくら問題集を解いてもさほど点数は上がらず、根本解決にはならないのです。
では、国語とは何なのでしょうか?
国語とは言葉、相手に自分の意思を伝える手段を知るということです。
それもただ伝達できればいいだけでなく正確に早く、その最も有効な方法が身につけることです。
そして相手に自分の気持ちをちゃんと理解してもらう、その効果的な手法を知っているか問われてるが、国語の問題なのです。
相手も説得する方法、つまり『言葉を使った文』は、大きく3つに分別できます。
①原因や結果をいう。
②比較してみる。
③例えたり、まとめたり言い換える。
まず、これら文の3要素ををしっかり意識できているかが重要です。
もしあなたがテストの点数が悪かったりしたら、お母さんに見せる時、どう言おうか悩みますよね。
①色々と理由、言い訳を考えませんか。
②よく似た点数の友達を引き合いに出しませんか。
③次から頑張るから、今回は勘弁してね、みたいなニュアンスで、事を早く収めようとしませんか。
実はこれこそが国語であって、それを知っているか試されているのが、国語のテストなのです。
①~③の文そのものの属性を知り、それら文と文の関係性をしっかり理解できていること。
文が寄り添いあって段落となり、段落を効果的に組み合わせることで、ひとつのまとまった文章になっています。
これこそが国語のルールなのです。
文章の構成を理解するのは、こんな国語のルール『言葉をもって早く正確に意思伝達する方法』があること自体を知っていなければ始まりません。
例えば、文と文の関係性を意識して、文章を読んだことがありますか。
国語の得意な子は、無意識にでもこれができてるのです。
読書が好きな子は、物語の内容をもっとよく知りたいという思いが、国語のルールを知らない間に感じとり、文章を早く正確に理解する能力を自然と高めて、結果的に国語の能力が向上するわけです。
そういった意味では、国語を勉強するには、作文を書くのが最も良いなんて言われますが、それは体系的に意識して文どおしの構成を考える練習ができるからですね。
逆には、国語が苦手な子供に読書をよく促しますが、効果(国語力)を求めるにはやはり、短くて平易な文章で構いませんので、前述の①~③の文の3要素を感想を話したりしながらでも意識させてやることが大切ですよね。
以上のようなことは残念ながら、受験用の問題集には記載されていないことがほとんど多いです。
ですが、国語を苦手とする小学生・中学生・高校生のみなさん、ぜひ知っておいてほしいことです。
なぜなら国語の問題とは、各学年で難易度は違えど、聞かれていることは『国語のルール』を知ってかどうかなだけですから。
2023年08月21日 22:37