できる子の(修正)赤ペンの使い方!
間違ったところは消さずにそのままにしておいて、そのとなりにでも正しい解き方や答えを赤ペンで記入します。
まさにそのとおり、模範的な使い方ですね。
出来る子も出来ない子もみんながみんなそうしています。
でも、出来る子は《なぜ赤ペンを使うのか》まで考えて使用しています。
理由は、後でまた見直すことを想定して、自分が間違ったところや、苦手なところを区別しやすくするためですね。
ですので、出来る子は赤ペンを使用する前に、自分が間違ったところや解き方を先に見直します。
で、間違い箇所を発見してから、そこを訂正する為に赤ペンを使用しています。
他方、何も考えていない子は、なぜ自分が間違ったのか、どこの部分がおかしかったかなんて気にもかけず、赤ペンで正しい答えを記入します。
どちらもノートも見た目は全く同じです。
でも、中身・やり方が全く違います。
作業としては、時間的にはさほど差がありませんが、成果・成績が全く違ってくるのは明白ですよね。
さらに実際の様子とはいうと・・・
出来る子でも出来ない子でも、書くスペースの問題もあり実際には、間違った自分の答えを消して、そこに赤ペンで正しい答えを記入しちゃっています。
理由は、見やすさ優先です。
でも、出来ない子は、自分が間違った箇所(理由)を先に確かめもせず、赤ペンで解き直していますので、それが間違っていた時に消すこともできず、二重線や×印で訂正しますので、どれが正しい答えか解き方なのかが識別不能になり結果、見やすさなんてどこかにいっちゃいます。
もっと言えば、できる子も出来ない子も赤ペンで修正したからと言って、どれだけの子が後で見直しているでしょうか、あやしいものですね。
なら、赤ペンで修正したところで意味がなく理屈上、両者にさほど成績の差が出てこないということになりますよね。
それが違うが現実。
実は、出来る子は、自分が間違ったところを先に見つけてから、赤ペンで書き込むと言いました。
ですが、厳密にはこの行為に二つの重要な要素が隠されています。
ひとつ目は間違いの発見を頭を使い、ふたつ目は赤ペンで修正し書き直しつつも、後で見直すのも面倒なので、同時に頭の中にも記憶として書き込むという意識が働いているのです。
以上のことより、私(塾長)は、子供たちに「間違った問題を消すな!」とは言いません。
むしろ、「見やすいようにきれいに間違いは消しなさい!」というくらいです。
でも必ず付け加えて「消す前に、必ず自分が間違った理由(ところ)をしっかり分かってからだよ!」と言うようにしています。
日頃、子供たちが何気(なにげ)にしている赤ペンでの修正、そのやり方(理由)をどれだけが意識しているか。
そんな何気なことをちゃんと指導してやるって、けっこう大切ですよね。
2023年05月08日 12:55