勉強の仕方なんて、自動車教習所と同じ!
中学生の時、勉強ができる子も出来ない子もほぼ誰でも、将来、自動車教習所では合格卒業して自動車の免許を取得します。
①【基礎】自動車教習所では、学科の授業があって、運転する上での基本ルールを習います。
②【練習】教習所内の実技では、道を走り運転の仕方を学びながら、想定される問題に対応、対処する方法を学びます。
③【応用】外の路上教習に出ると、それまでに得た知識・技術を生かしながら、実践・課題に慣れこなすことで、一人でもできる対応力を身につけます。
そして最後に卒業して、テスト合格・免許取得となり、学校のテストでいえば、誰もが80点以上取ったといったところでしょうか。
そこでです。
実際の中学校のテストになると、全員が80点以上とはいきませんよね。
なぜなのでしょうか。
自動車の免許取得の場合は、誰しもが『自分だけで運転できるようになること』を目的として、最初から最後まで頑張るわけです。
どれがアクセルでブレーキか、指示器やハンドル操作の仕方など、①【基礎】の段階で習ったことは事故を防ぐために絶対不可欠、いい加減では通用しません。
これをしっかり理解していないと、②【練習】の段階では、基本問題を解くことができません。
そして③【応用】の段階では、それまで学んだことを生かしながら応用問題をこなすことで身につけ、自分だけでも解けるようにしていくわけですよね。
そこにあるのは、80点未満はみな不合格!。
だから70点では絶対許されないと最初から意識せずとも自覚しているからこそ、みんながみんな免許所得(80点)に自ずとたどりつけるのです。
なら、中学校の勉強でも基本、まったく同じことが言えるのではないでしょうか。
小学校卒業時点で、みんなさほど学力に差はないはずでも、中学3年生にもなればその差は歴然。
何があったかというと、中学入学当初から、テストで80点取るぞという気概があったかどうかということ。
そのためにはどうすればいいか、またどうしないといけないか、ささやかでもちゃんと常日頃から意識して励まないといけません。
でないと、80点は取れませんし、例えその時80点に及ばずとも、その後の意識(本当の反省)に反映しません。
むちゃくちゃ勉強しろというのではありません。
取組み内容や量よりも、むしろ【80点以下はヤバい!】という心構えが最も重要なのです。
だって、みなさん(保護者の方)も、免許取得のため自動車教習所で猛勉強した覚えはありませんよね。
免許を取るという最終目的がしっかりあってこそ、努力もそこそこで合格に至ったと思います。
中学の義務教育課程の勉強も、まさに同じです。
いつもテストの点数が悪い理由を、勉強の仕方がわからないからとか言っていませんか。
そんな子には、80点とは言わずとも、そもそもの段階で目標とする点数をちゃんと据え、それに向け日頃から努力してきたかと問いたい!。
行き当たりばったり勉強になっていなかったかと。
勉強のやり方というのは結局のところ、目標点数を取るためには、どうすればいいのか自分で考え実践すること。
そこに「わからない」は存在しない。
そう、交通ルールを覚えられません、ハンドルの操作を間違えちゃったでは、絶対済まされないし、ありえないわけですから。
学校のテストでも、「暗記が苦手で覚えられない」なんて言葉、実は言い訳にもならず、全く意味もないと自覚しないといけません。
80点を達成しろ、難しいことまで覚えろとは言いません。
今の自分の実力に合わせて、なんなら平均点なり、50点でもいいのです。
達成しなければいけない目標を自分で決めて、そのためにはどうすればいいか自分で頭を使って考え、励む。
50点を取ると決めたなら、50点に達成できるように、覚えるまで覚えるしかありません。
自分でできる目標、達成しないといけない目標を決めたわけですから、できるようになるまでやらないとウソ!。
そのためには、いつもより時間が要ると思うのならば、いつもよりも、また他の人よりも早めに取掛らないといけないかもしれません。
そのためにすべきことを考えること(気づき・自覚)が、【勉強の仕方】の本質ではないではないでしょうか。
そして私(塾長)やお母さん(保護者の方)が子供たちのためにそもそも、してやれること・してやらないといけないこととは、
私たちが経験した『自動車教習所に入った時の心構え・気構え』を、日頃ことに触れ、四苦八苦もするでしょうが伝授してやることだと思います。
2022年09月07日 23:57