『やる気』がない理由(前編)[和歌山市の個別指導イースクール]
『やる気』のない子供に、いくら周りが「やる気を出せ!」と言っても、なかなか分かってもらえません。
というのも、もともと『やる気』が失せているから当たり前です。
アメリカの心理学者が、こんな実験を行ったそうです。
2頭の犬(AとB)に電気ショックを与えます。
犬Aの頭の横には板があり、その板を押すと、電気の流れは止まります。
犬Bは何をしても電気の流れは止まりません。
犬Aは、しばらくすると、板を押すと電流が止まることを学習し、
自発的に押すようになりました。
犬Bは、最初は動き回りますが、どうやっても電流を回避できないため、
やがて行動することをやめてしまいます。
その後、床の一部にしか電気が流れない別の部屋に移動させたところ、
犬Aは自発的に回避運動を起しましたが、
犬Bは、移動すれば電流が回避できるにもかかわらず、
行動することをしなかったそうです。
犬Bは、「何をやっても無駄だ」ということを学習してしまったのです。
どうですか。おわかりでしょうか。
人間の行動の場合でも同じことが言えるのです。
『やる気』のない子供は勉強するという行為に、「勉強してもどうせわからない、無駄だ」・「勉強してもなんら状況は変わらない」と学習してしまっているのです。
勉強にするという行為(わからなかったことがわかるようになること)に、
自然と関心が失せ、もう喜びを見い出せない。
そうなってしまった原因は、幼児・小学校と通じての数年にわたる体験結果にあり、またその子だけでなくその子を取り巻く環境(家庭・学校)の責任でもあります。
だから、『やる気』のない子供に、いくら『やる気』を出すようにアドバイスしたところで、さっとその子が『やる気』のある子どもに変われるわけがありませんよね。
(その対応・解決策につきましては次回にて、乞うご期待!)