和歌山市の個別指導|勉強しなさいって、なぜ叱るの?
『テストで良い点数を取るためには、勉強しなければならない』のですが、決してテストで良い点数を取るために、勉強しているわけではありません。
テストで点数が悪かったからと言って、お母さんがいくら「勉強しなさい!」と子どもに言っても、勉強に意欲を見せない子には全く響きませんよね。逆に「どうせ僕には、私には」という気持ちにさせているかもしれません。そりゃ、そうですよ。「勉強がわからない、どうせ良い点数なんて」となってしまっている子供は、そもそも高得点を取るための勉強なんて、全く魅力を感じるわけがありません。このような傾向は、よその塾から私の塾に替わってきた子供によく見られ、お母さんからもよくそんな悩みをお聞きします。
どこの塾に行っても、教えてくれる内容はさして違いはありません。それにスポーツといっしょでやっぱり勉強にも得意不得意があって、子供によって成績もまちまちです。それを分かっていて、「勉強しなさい」と我が子を叱るわけですよね。ということは、成績が悪いことが本当の理由じゃないはずです。一番子供に対して不満に思っていること、子供を見てイライラすること、実のところは、成績が上がらないことよりも、子供が勉強に一生懸命取り組まないことに対してじゃないですか。子供の勉強する姿、頑張る姿を見たいからじゃないですか。だから、声を上げて、叱ってしまうのですよね。
成績の悪い子が、テストで良い点数を取るための勉強に魅力を感じないのは、ある意味すごく自然な姿です。どうせ連立方程式なんか、一生使わないんだから。そのとおりで、子供のいうことは正しいですよね。でも、勉強しなさい。できるわけがありません。
勉強の本当の目的は、連立方程式を解いて、成績を上げることではありません。まずその誤解を正してやることが大切です。本当の目的は一生懸命頑張ることですから。そうですよね、お母さんが一番の望んでいることは。では、ここでいう一生懸命頑張るということはどういうことか?。それは、分からない問題にぶつかった時、どうやれば正解が導き出せるを考え、間違いの原因を探り、必要なことを調べて覚えて自分で解決することです。【この道筋に沿って導いてやることが私(の塾)の仕事だと思っています】。周りの大人は、それを支えてやらないとなりません。これは勉強に限ってのことじゃないですよね。きっと少年野球の監督やサッカーチームのコーチでも同じだと思います。
私は、勉強を教えるということはこういうことだと思っています。子供たちにレベルの差はもちろんありますが、勉強を通じてそれを実践させてやることが、子供の勉強に対する迷いを失くさせます。他人事じゃなく、自分事に導いてやること。その先に初めて、成績アップがあるのです。
じゃあ、お母さんにできることって何?。変わりませんよ。相変わらずしっかり叱ってやってください。お母さんの子供なのですから。でも私の書いたことに共感してもらえたならば、お母さんの声も以前とは少し違って聞こえるはずですよ。