和歌山市の個別指導|やる気スイッチ!
今、塾では、個別面談週間にあります。その際、印象的な言葉を保護者の方(お父さん)から頂きました。「先生、塾で勉強を教えてもらえるのは当然ですけど、夏に突然無理に押しかけた時、話し聞かせてもらって、子供も私も感謝しています」
その子は中3生(受験生)でその時他塾に通っていたのですが、成績もパッとせず、親子で私の塾を訪れてくれたのが夏休みのことでした。でも中3生の夏休みからの入塾は基本お断りしていることをお伝えの上、お話しだけでもいうことになりました。
聞くと、やっぱり、当人のやる気に問題です。中3の夏ともなれば、一番大切なのは「やる気」です。それが欠如しているわけですから、目も当てられません。でも少しひっかかったのが、子供本人から塾を移りたいと言い出し、友達の通っていた私の塾にと、お父さんに頼み込んできたこと。そこで、あまり自分から話すような子ではなかったその子から少しずつ聞き出してやると、ポツポツとこう訴えるわけです。なんとなく行きたい気になる高校はあるのですが、学校やその時通っていた塾で現状の自分の成績の話しをしてもらっても、今いちピンと来ないというのです。まだ漠然としすぎ、自分のことのように思えていないのです。もちろん成績の把握はできているのですが、当事者寄りの具体的なつっこんだ話しはしてなかったみたいですね。だから、どことなく自分のことなのに、他人ごとのようで、それに違和感だけは感じていたわけです。
それを見て私は初対面でしたが、入塾はさておき、少しでもその子のためになれば思い、ずけずけと「今の成績だとその志望校にはムリ。でもどうしても行きたいなら、合計○○○点が必要だよ」とはっきりと言いました。その上で、その子の教科ごとの現成績を聞いて、どの科目を何点にあげればいいかもアドバイス。残されば時間的な制約やその子の現成績も考慮して、あえて捨てる科目も進言、そのかわりに全体成績を上げるために、その子なら自力で取り組める科目(社会)とそのやり方を教えてあげました。
その子は私の話しに弱く頷き聞いていましたが、その子同様、現実を具体的に突きつけられたことがお父さんにとってもかなり衝撃的だったようです。
「この塾に来るかどうかは別に、もし塾を移ってまでと思うなら、今さら[やる気]を出すどうかなんて次元の話しじゃないよ。社会の科目を自力で勉強して、私(塾長)が求める点数を取れるというのなら、ぜひ入塾しておいで。返事は明日まで。」
私はその子の目を見て、その時から確信がありました。私の塾に入ってくれるだろうなと。私としても「やる気」のある子なら大歓迎ですから。
お父さんの話しでは、その日以来、別人のように勉強し出したそうです。ストレスも溜まるようで、息抜きによくクッキーを焼いているとか。ちなみに社会の成績は2学期、80・90点を取りました。それでも志望校に安心して合格するためにはまだまだですが、ほんとこの後の成績の伸びが楽しみですよね。本人が一番!。頑張れ、受験生!!