和歌山市の個別指導|平均点のウソ!?
定期テストも終わり、自分の成績を評価する時に、よく平均点と比べたりしますよね。その時の注意点をお話しします。
そもそも平均点は、だいたいみんなが普通に取っている点数だと思われていますが、実はそうではありません。中学1年生の頃だと、だいだいみんなの学力に差はありませんので、平均点がみんなが取っている点数だと考えてもいいのですが、中学2年も後半に入り中3生にもなると、平均点を取る子は少なくなります。どういうことかというと、学力が2分化されていきますので、半数は30点、半数は80点と、合わせて平均点が55点になるのです。つまりは平均点は全く架空の点数と言っていいでしょう。
さて、ここからです。子供の成績表を見て、学年平均点が55点だと低いなあと思いませんか。でも、学年の半数の子はしっかり80点をキープしているわけです。問題はその逆です。2学期になると、学習内容も難しくなり、日頃の学習を怠っていると、顕著に成績が落ち、30点になっちゃいます。で、こんな子供は決まって「Aちゃんも同じ40点くらいだったし、Bクンには5点勝ったよ」なんて言い訳します。まるで、みんなも出来ていないかのように言うわけです。これは、完全にできない子の集団に入ってしまっている証拠であって、また常駐化しつつあるサインです。
そして親もこれに応えて「みんなはみんな!。せめて平均点を取りなさい!」と叱るのですが、この発想が非常に危険です。子供はこれを聞いて、どう思うか知っていますか。本当の実状を知っているわけですから、「よかった。平均点で」と安心するわけです。この意味は『クラスの半数は80点なのに、そこを目指せて言われないからラッキー』です。
これだとかなり危機的状況だと分かってもらえましたか。この平均点のウソ?を親子ともに理解した上で、「じゃあ、まずは平均点を目指そう」ならまだ分かりますよ。さて、お宅のお子さまはどうですか?。もし悪い方の状況であれば、もっともっと危機感を持つ必要がありますよ。